損害賠償とは、違法な行為によって他人が被った損害を、主に金銭の支払いによって補い穴埋めをすることです。社会における共同生活の中では、他人との利害関係は必ず発生してしまうものです。発生した損害を一方が受けたままにせず公正に負担するための制度です。
損害賠償について
損害賠償は、不法行為に基づく損害賠償と、債務不履行に基づく損害賠償に分けられます。
■不法行為に基づく損害賠償
責任能力のある加害者が、故意や過失によって他人に損害を与えることを不法行為といいます。不法行為を起こした責任により、加害者は損害賠償を請求されます。交通事故の際、加害者による被害者への治療費などの支払いが損害賠償にあたります。ただし、損害賠償は実損填補なので、精神的苦痛は慰謝料によって賠償されます。
■債務不履行に基づく損害賠償
債務不履行とは、債権と債務がある関係において、故意や過失によって債務が履行されない状態のことを言います。債務不履行の責任により、債務者は損害賠償を請求されます。貸していたお金が返ってこない、インターネットの商品が届かない、などが債務不履行にあたります。
損害賠償の流れ
損害賠償の請求は次の流れで行われます。
1.内容証明等で損害賠償の請求をする。
2.示談交渉または調停で話し合いをする。
3.示談・調停不成立の場合、訴訟手続きをする。
4.裁判で判決が言い渡される。
弁護士に依頼するメリット
内容証明や訴状などの書面作成を弁護士が行うことで、交渉を有利に進めることができます。訴えた側であれば賠償の金額の増額が、また訴えられた側であれば妥当な金額への是正が期待できます。また手続きも行ってくれるので精神的な負担や時間的コストが軽減されます。
弁護士に依頼するデメリット
依頼費用がかかります。賠償額によっては費用対効果が悪い場合もあります。
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