グローバル化にともない、国をまたいでの取引やトラブルが多くなってきています。国際的な問題の場合、海外の法律知識や経験、交渉の際には言語能力が必要となってきます。
国際問題について
国際問題には、在留資格やビザの問題、国際結婚、国際訴訟などのトラブルがあります。
■在留資格とビザの問題
外国人雇用が増えている中、ビザや在留資格の申請や更新がなかったといったトラブルが多くみられます。トラブルの理由のほとんどが、申請者のビザや在留資格についての知識不足にあります。専門家へ相談し、申請前に情報を把握した上で手続きを行う必要があります。
■国際結婚・離婚
国際結婚の際には、複数の国の法律が関わってくるため手続きが複雑な場合があります。また婚姻後もビザを取得しなければならなかったりと、専門的な知識が必要となってきます。また国際離婚の際にも国によって離婚成立条件や手続きが異なるため、両国の法的知識が必要です。さらに海外で離婚した場合、子供はその滞在国に住むことが前提とされてしまうため、親権争いは子供の出国問題に発展していきます。
■国際訴訟
国をまたぐ訴訟の場合、両国の法律の知識が必要になるのはもちろんのこと、円滑に進めるために相手国内の弁護士との連携が必要になる場面があります。
■国際相続(渉外相続)
国際相続は、相続財産が国をまたぐ場合の相続のことを指します。渉外相続とも呼ばれます。国際相続には複数の国の法的な知識、言語能力、書類作成能力が必要となります。
国際弁護士のメリット
国際弁護士とは、海外の弁護士資格のある弁護士の通称です。語学が堪能、複数の国の法律の知識がある、海外事務所とのコネクションがあるなど、国際問題解決には非常に心強いです。
国際弁護士のデメリット
国際弁護士と呼ばれる弁護士を抱えるのは大手の事務所が多く、通常の事務所よりも依頼料が高くかかる場合があります。また事務所の数が限られてくるため、近く人ない場合は遠方まで通わなければなりません。