刑事事件専門の法律事務所。年間約400件の相談を寄せられる事務所の代表弁護士 加藤先生にインタビューさせていただいた。
TV出演:NEWS ZERO
所属弁護士会:第一東京弁護士会
先生が弁護士を志した理由は?
高校の時に「家裁の人」という家庭裁判所の裁判官の漫画を読んで、漠然と法曹への憧れを抱きました。
こういった刑事弁護中心の事務所に行きたいと思ったのは、修習に入ってからになるのですが、修習で裁判を傍聴した際に感銘を受け、その刑事弁護人のようになってみたいなと思いました。
また、元々、人と触れ合う仕事、人と関わる仕事をやりたいというのがあり、弁護士は依頼者に直接会って、打ち合わせできる仕事なので、何を不安に思っているかなどをダイレクトに感じられるのは本当に良いと思います。
もちろん失敗したときに怒られるのも人一倍ですが(笑)、うまくいったときに感謝されることも人一倍の仕事なので、まさに、自分の努力が跳ね返ってくるという意味では本当にいい仕事だなと思います。
ヴィクトワール法律事務所の特徴って?
刑事事件中心の事務所ということもあり、年間約400件ほど相談を受けており、刑事事件に関するノウハウは蓄積されています。元々この事務所は検察官が始めた事務所なので、刑事弁護人でありつつ、検察官側の視点、検察官ならこう考えるだろうなというところも考えながら弁護にあたることができます。
また、みんなの知恵を集めて案件を処理しておりますので、適宜迷うところがあった際には、どういう処理ををすべきか会議にあげ、案件を進めています。担当は2名で進めますが、その中にも4、5名の知恵がつまった対応をしておりますので、そのあたりが他の事務所とは違う強みだと思います。
今後の弁護士業界の展望とその中での先生の目標を教えてください。
これまでの弁護士業界は参入制限があり、弁護士は非常に守られている立場でしたが、法曹改革があり、他の業界で当たり前にされていることが弁護士界にもちょっとずつ導入されてきたという経緯があります。
これまでは、プロフェッショナルという名のもとに、お客さんの満足を置いてきてしまったのかなということがありました。
なので、プロフェッショナルとしての弁護士の良さは残しつつも、他の業界がやっているいいことを取り込んで、どういうことをすればお客さんに満足いただけるだろうかというのを追求していき、刑事事件を扱う事務所の中では、日本一満足いただける事務所を作っていきたいですね。
ゼロから満足いただける仕組み作りというのは難しいので、他の業界がどのような形でお客さんに満足いただけているかを参考にして、取り入れていきたいです。
プロフェッショナルはもちろん重要なことですが、プロフェッショナルであることと、顧客満足があることがイコールではないので、その部分の埋め合わせをしていきたいですね。
具合的には、何も案件で進捗がなくても依頼者に2週間に1回は報告を入れたり、時間の許す限りなのですが、足腰が弱いということであればこちらからお伺いしたりといい意味で、どかっと椅子に座って打ち合わせをするような弁護士とは区別をはかっていきたいですね。