立場の弱い人の声を代弁するため、公務員から弁護士になった木村弁護士に本日はインタビューさせていただいた。
メディア掲載多数
所属弁護士会:埼玉弁護士会
先生が弁護士を志した理由は?
元々さいたま市役所で働いていたのですが、市役所で働いていると行政は多数意見より立場の強い人の意見を聞いてしまう傾向がありました。立場の強い人の意見は必ずしも多数意見ではなく、一般的な人の意見が通らない世の中に対して疑問を持つようになりました。それは行政の場面だけでなく社会生活の場面でも同じで、立場の強い人が勝ってしまう傾向があります。例えば、離婚ですと暴力的な旦那さんの方が立場の弱い奥さんに対して優位に立ってしまったり、相続問題でも意見を主張し声を挙げた人が大きく相続をもらってしまったりということがあり悔しい思いをされている方がかなりいるのではと仕事をする中で感じていました。そんな立場の弱い人の意見を代弁して社会に届けることができる仕事が弁護士だと思い目指すことにしました。
岩槻総合法律事務所の特徴って?
弁護士であれば手続き的なことは事件を受けてから本など調べながらでも大抵のことはできます。その中で1番大きな違いが出る部分は、証拠と向きあってその証拠からどんな事実があったのかを導き出していく過程が弁護士によってかなり差が出てくると感じています。当事務所は、どんな事件がきても、証拠があればその証拠から事実を導き最終的に満足のいく結果を導き出す過程が強みだと思っています。
相談に来ていただいた方には、仮に依頼とまではいかなかったとしても、相談だけで解決して、満足いただけるならそれでいいと思っています。
相談の時間も30分5000円という事務所が多い中で、時間を区切ることをしないで基本的には相談者の方が満足できるところまで話を聞いています。そのために相談の際は余裕をもってスケジュールを組むことを心がけています。
また、キッズルームを相談室内に設置しているのも特徴です。設置することになった経緯ですが、岩槻で開業する前に福島で原発賠償事件の担当をやっていました。小さいお子さんを連れて来られる依頼者の方が多かったり、子供がいるからなかなか行けないと言われる方がたくさんいました。そこで子どもがいても相談に来やすい環境にできたらいいなと考え、子供を連れてきても安心して、様子を見ながら相談できるように相談室の中にキッズルームを設置しております。
今後の弁護士業界とその中での先生の展望について教えてください。
私は前職が法テラスのスタッフ弁護士だったのですが、法テラスと弁護士会がお互いうまくいかず、せっかく法テラスができたのに、機能していない場面が多々ありました。法テラスは立場の弱い人の意見を弁護士が代弁して届けるという意味合いをもっているので、弁護士会の反対で遮られてれてしまうことに疑問を持っていました。もちろん弁護士会も大事ですが、法テラスの制度もできるだけ法的弱者に司法サービスを届けるという重要なシステムですので、共存が今後は重要になってくるのかなと思います。法テラスが法的弱者の方たちを開拓していけば弁護士界も一般の弁護士の方にもメリットがあることなので、法テラス、弁護士会の両方が発展していってほしいと思っています。
弁護士の人口もかなり増えているので、今後は企業法務だけでは恐らく食べていけない方も増えていくと思います。
そこで都市に一極集中するのではなく、地方に事務所をかまえる人も増えていくので、日本社会の隅々まで法的サービスが届き、地方でも弁護士が活躍していければと思っています。
私は、この岩槻の地に根差し、何か岩槻区の人が困ったことがあったら、「あそこに法律事務所があるから行ってみようか」と思ってもらえるような事務所にしていきたいです。
そのためにも顧客1人1人を大事にして、来ていただいた方には全員は難しいかもしれませんがほとんどの方に満足いただけるようにがんばっていきます。