関内にて、一般民事を中心に幅広い分野で対応を行う黒江先生に本日はインタビューさせていただいた。
セミナー・講演
東京大学法科大学院進路選択セミナー講師(2015.11)
川崎市市民法律講座講師(2016.11)
テレビ出演
テレビ朝日『グッド!モーニング』(2014.9)
所属弁護士会: 神奈川県弁護士会
先生が弁護士を志した理由は?
元々弁護士ではなく検察官を目指していました。高校の時に、現代社会の授業の中で政治腐敗についてを見る機会があり、
その特捜部の検事がかっこよくて法曹に興味を持ち法学部に進むことにしました。
これまで間近で弁護士の姿を見る機会はなかったので、司法試験に受かって、司法修習をやるまでは検察官になりたい気持ちが強かったのですが、司法修習で2か月くらい鹿児島で弁護士の先生について事務所に入り研修をすることになりました。その弁護士の先生がすごく尊敬できる先生で、その事務所でのいろいろな経験を経て弁護士としてやっていこうと思いました。
黒江先生の特徴って?
一般民事を中心に広く取り扱っています。私は腰を据えてやるのが好きなので、裁判でも時間をかけて最大限にいい方向にもっていけるようにしています。もちろん状況に応じて迅速に終わらせるべき仕事は迅速に対応しております。
ご相談に来られた方に対しては、まずしっかりと話を聞くことに注力しています。法律的なところを整理されて来られる方は少なく、どうしたらいいのか分からなくて混乱されている方や、相手に対して許せない気持ちが強くて、怒りの原因はどこにあるのか、どうすればその気持ちが収まるのかご自身の中でも整理できていない方も多く来られます。お話を聞いていると興奮のあまり話の内容が脱線してしまうこともあって、途中で口をはさみたくなることもあるのですが、あまりこちらサイドで仕切りすぎてしまうと、自分の言いたいことを全部言えなかったと相談者の方が不完全燃焼な状態になってしまいます。せっかく勇気をもって事務所に来ていただけていますので、極力相談に来てよかったなと思ってもらえるように、時間ぎりぎりまで話をしっかりと聞くようにしています。
今後の弁護士業界とその中での先生の展望について教えてください。
弁護士の人数を増やそうとしてきた頃からするとまた状況は変わってきてるのかなと感じています。ただ、今後も少しずつ弁護士の人数は増えていくと思うので、弁護士業界での生き残りはより厳しくなっていくと思います。その中で、弁護士同士の足の引っ張り合いや食い合いといったような一般の方から見て見苦しいような状況になってしまうというのは、弁護士業界全体の信頼にも関わってきますので、その方向には進んでいってほしくないと思っています。弁護士の人数が増える中で、弁護士の需要の幅をより広げていって、理想論ではありますが、すべての弁護士が満足にやっていけるようになってほしいです。
もちろん各弁護士が努力していくことは大前提だと思いますが、ただ仕事をとることに対して必死になるのではなくて、今ある仕事を必死にやるといったように必死の使いどころが適正な方向にいくべきです。この状況を考えると弁護士に対する需要をこれまで以上に増やしていくために、弁護士会や日弁連でも力を入れていくべきだと思います。
私自身は会務という弁護士会内での活動を他の弁護士と比べてけっこうやっている方です。弁護士会にもいろいろな委員会があり、私は神奈川県弁護士会の広報委員会と弁護士会が運営している法律相談センターの委員会に携わっていて、弁護士の需要を増やしていくために必要な部分もあると思いますので、今後のことを考え、しっかりと会務をやっていきたいなと思っています。