内閣府への出向経験があり、行政関係の対応も可能な鴨田弁護士。女性ならではの目線を持ちながら、男性に引けをとらない対応を行う先生に本日はインタビューさせていただいた。
著書
『判例から読み解く 職場のハラスメント実務対応Q&A』(共著)
「職域セールスで気をつけたい独禁法抵触事例」(銀行実務 2012年9月号)
講演実績あり
所属弁護士会:東京弁護士会
先生が弁護士を志した理由は?
小中高一貫の女子高に通っていて、学校内で起こる色々な問題に直面し、子どもの頃から自分の意見をうまく言えない子や社会的弱者の人たちの声を代弁したいという意識が芽生えました。自分が先頭に立ってクラス委員長や生徒会長をやった経験から自分の意見や言葉を伝えていくためには世の中に対して、納得してもらえる資格や立場が必要なんだと思うようになり、そこで司法試験を受ける人が多かった中央大学の法学部に進むことにしました。
入学後は明確な目的意識があったわけではなく、サークル活動に没頭していて司法試験のことを忘れかけていたのですが、ある時すごく仲の良かった先輩が金銭トラブルに巻き込まれてしまい、そのことに大変ショックを受けました。自分が助けてあげたいと思う人たちのためにも技術や資格が必要ということを改めて実感し、司法試験の勉強を本格的にすることにしました。
鴨田先生の特徴って?
対個人、対法人問わず話しやすさはあると思います。大変な状況におかれている人も、相談に来ていただけると安心して帰っていただける方が多いですね。
好戦的なタイプでもあるので、女性ならではの視点も持ちつつ、男性に引けをとらない戦いをしています。
また、内閣府への出向経験もあるので、入札などの行政関係の対応も可能です。
相談に来ていただいた方には、明確な解決手段や次のアクションを示してあげるようにしています。相談だけで終わる場合も、相談者が具体的にどのように次のアクションをとればいいかが分かるようにお伝えしますし、次のアクションに進もうという気持ちを持っていただけるようにお話をすることを意識しています。同じところで立ち止まっている状態は好まないので、その状態から抜け出して前に進んでもらうためにも弁護士の手伝いが必要であればもちろんお手伝いしますし、ご自身で前に進むために何をしたらよいかは持って帰ってもらうようにしています。
今後の弁護士業界とその中での先生の展望について教えてください。
実力のない人はどんどん淘汰されていくと思います。そういう意味では、自分のこれという技術を持つか、好き嫌いせずに仕事をするかのどちらかだと思います。逆を言えば、技術がなくて、仕事を選り好みしている人は残れないと思います。
力のない弁護士に頼んでしまった人が今以上にセカンドオピニオン的に弁護士を探さなければならなくなったり、広告の解禁により弁護士へのアクセスが簡単になってきているからこそ、弁護士を選ぶのは難しくなってきているので、失敗する方も多いのかなと思っています。
お客さん目線で言えば、弁護士の数は増えているので、きちんと自分で選ぼうという意識で、選ぶ目線を持っていれば選べるようになってきているので、「弁護士の選び方」は社会的に意義のあるサービスだと思いました。これからは、相性でお客さんが弁護士を選ぶ時代になるのかなと思います。
今後は弁護士業界内に仲間も多いので、弁護士の横のネットワークを使って、社会貢献活動、社会的に意味のあることをしていきたいです。