埼玉県で非常勤公務員と弁護士という2足のわらじで弁護活動と地域貢献を行う三輪先生に本日はインタビューさせていただいた。
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所属弁護士会:埼玉弁護士会
先生が弁護士を志した理由は?
私の母が家庭裁判所の裁判官をしていて、子供の頃から裁判所や法曹界を身近に感じていました。中学生の頃には裁判所で働きたいなと思うようになり、裁判官を目指し法学部に入りました。
その後、研修で大阪の弁護士事務所に入った時に、「是非この事務所で一緒に働いてほしい」と、熱心に誘っていただきました。それまでは、裁判官になることだけを考えて勉強していたのでとても迷いました。結果、法曹資格取得後に弁護士になることを選び、出身地の川越を離れて、その事務所にお世話になりました。
樟葉法律事務所の特徴って?
事務所の場所が裁判所や各役所に近いので様々な手続きが迅速に行えます。
手掛けている事件は、得意分野というよりもまんべんなく対応可能で、交通事故や家事事件、債務整理、後見人などもやっています。いわゆる町弁なので、なにかの分野に偏ることなく様々な分野に対応できるのも特徴です。
来所いただいた方には、相談していただいて少しでもスッキリしていただきたいので、初回の相談を無料で時間制限を設けずにお受けしています。30分無料相談の事務所も多いですが、やはり30分ですと事実を追っかけるのでいっぱいいっぱいになってしまい、こういうところが不安です。こういうところが辛いです。といったような相談者の気持ちを聞く時間がなくなってしまいます。ですので、みなさん初回が1番深刻な状況ですし、初期対応がとても大事なので、1時間くらいかけることは厭わないですね。
今後の弁護士業界とその中での樟葉法律事務所について教えてください。
弁護士の人数が増えてはいるのですが、増えていることに伴うニーズの掘り起こしがまだ遅れているのではないかと思います。
また、弁護士になる人は増えたのですが、現状東京にかなり集中していて、埼玉在住の人ですら東京に相談に行っている人もいます。やはり、そういう意味では地元のことは地元にといったように、「より身近に」ということが大事になってくるのではないかと思いますね。
私の今後の展望は、まずジャンルとしては企業法務を広げていくことと、そして、地域貢献もしていきたいと考えています。現状企業法務は、ほとんどの方が東京に行ってしまうので、埼玉での企業法務のニーズを掘り起こしたいですね。
実際のところ埼玉でやっている事業者の方たちはたくさんいるのですが、埼玉の企業とつながっている企業はやはり東京が多いので、そこから東京の弁護士さんを紹介されるケースがとても多いです。さらに、傾向として、埼玉の場合は個人を相手にしている弁護士が多く、企業法務に精通している弁護士がまだまだ少ないという印象があります。そういう意味でも、浦和の地で企業法務のニーズを掘り起こしていきたいですね。そのために、まずは自分の顧問先からつながっていくことと、隣接の士業の方からきっかけをもらえるようにしています。現在、弁護士や司法書士の先生方と毎月1回企業法務研究会も行っています。
最初の頃は弁護士だけでやっていたのですが、士業の交流会でお知り合いになった、近くの司法書士の先生にも声をかけて一緒に勉強をやりつつ、つながりを広げています。個人の方は法律相談とインターネットからで、企業は人から依頼がくるものだと思っているので、人のつながりで、浦和地区の企業法務を広げていきたいです。
また、地元への貢献という点から言いますと、さいたま市の非常勤公務員として、行政不服審査専門員もやっていますので、そういう業務を通じても地域に貢献したいと考えています。
3月にはさいたま市の市民講座の講師もやる予定です。図書館のイベントとして、市民向けに遺産相続について講義をします。地域貢献に加えて、事務所を知っていただくいい機会になればと考えております。